一次救命処置
一次救命処置 BLS(Basic Life Supportの要点
倒れている人を見かけたら、あわてない、周囲の安全確保を確認、2次災害をさける。
肩越しに声掛け、意識状態の確認、呼吸状態の確認は10秒以内(ときどきあえぐような呼吸は死戦期呼吸で心停止を意味する)
ただちに心臓マッサージを開始(100-120回/分)、手を重ね合わせ強く(5㎝以上、胸が1/3以上沈むように)胸の真ん中で肘を伸ばし体重をかけてリズムよく圧迫する。80回以下、4㎝未満では救命率が下がってしまう。心臓マッサージ開始と同時に人を集める、救急車コール、AED確保を各個人に具体的に直接指示する。
心臓マッサージ30回に対し2回の人工呼吸を行う。顎を上げて鼻をつまんで深く息を吹き込む。ハンカチ、マスクで感染予防?自信がない場合は行わなくてもよい。
Hands-only CPRでも救命率は2倍、強く、速く、絶え間なく!
脳は2-3分の脳血流停止で致命的となる、成人の8割は心室細動で2分以内に始めれば助かる。救命率は心肺蘇生術(CPR)開始時間と相関する。
2分以内80%、4分以内50%、5分以内25%(一刻を争う事態)心室細動以外での心肺停止の救命率は0.5%。
AEDが到着したら、前胸部をぬがして、AEDのスイッチを入れてその指示に従う。心臓を挟むようにパッドを装着(右上と左下)、コネクター接続、心電図解析中は患者に触れない、電気ショックが必要となれば、患者に人が接触していないことを確認後、ショックスイッチを押す。
電気ショック後はただちにCPRを再開する。AEDは解析を繰り返すので指示に従いつつ、救急隊の到着を待つ。
患者の意識が戻り、呼吸が再開しCPRを苦しがるようであれば、CPRは中止する。その場合も、呼吸状態が悪い場合には補助呼吸をつづける。再度悪化することもあるのでAEDは外してはいけない。
小児や溺水の場合などでは人工呼吸は重視される。早めに人工呼吸を開始する。
心臓マッサージ15回に対して2回の人工呼吸を行う。水を吐かせようとしてはいけない。口腔内の水は短時間に横向けにして除去する。
餅の誤嚥などでは異物の除去が重要。(背後から腹を圧迫、口腔内から除去、掃除機で吸引)
呼吸は停止しているが脈拍が明らかにある場合には、気道の確保、異物の除去、人工呼吸(12-20/分)をおこないつつ救急隊の到着を待つ。
2019/7/2